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Wの悲劇のびのレビュー・感想・評価

Wの悲劇(1984年製作の映画)
4.5
どうせまた早春物語みたいなキショキショロリコン映画でしょ…とか思いながら見たら馬鹿クソ面白くてビビった。ドドド傑作。やたら気合いの入った撮影と照明に大興奮!(照明は渡辺三雄って方なんですね✍️)。三田佳子が薬師丸ひろ子を自分の部屋に招き入れるあたりの火サス感ヤバい。カメラは2人を窃視するような俯瞰の引き絵に切り替わり、それ以降全くカットを割らないのだけど、それまで映画的な映画だったものがとつぜん均衡が崩れて舞台的な映画の顔を覗かせるみたいでゾクゾクした。演劇シーンでの舞台セットの超ロングショットから→室内の撮影といい、演劇と映画が互いに侵食し合ってるとしか思えないメタ構造。この時期の荒井晴彦はほんと外せない。澤井信一郎、数日前までシネフィルになった世界線の秋元康みたいな印象で舐めてたけど全然そんなことなかったです、すみませんでした。
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