がんドレ

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのがんドレのレビュー・感想・評価

5.0
昔から「原作や関連作品を知らなくても、単体で満足できるのが良い映画」と思っていて、その意味でこのローグワンはイマイチな映画だと思う。必要な知識の説明が全然ないし、結末も良かったんだか悪かったんだかさっぱりわからないし。
ただ余りにも、余りにもスターウォーズファンとしてのココロを鷲掴みにしてくる内容だったので、自分の中で例外に分類するしかなかった。とにかく本当にすごいスピンオフだった。

劇場で初めて見た時、ただ単にスターウォーズの新しいエピソードが見られることが嬉しかったし、事前情報を何も得ずに(ドニーイェンが出ることすら知らずに)行ったので、物語が時間軸のどこに位置しているかも深く考えずにフォースを摂取していた。勿論4〜6のスピンオフだとは認識していたけど、そんなにダイレクトに物語がリンクしているとは考えてなかったのだ。ある種油断していたと言える。
そもそも自分は映画の先を予想せずに、その場その場の展開を楽しむタイプなので。

でも、流石に途中で(白状するとかなり終盤で)「あれ?もしかしてジン達のスカリフ強襲って、レイア姫がEP4で"この情報を得るために、多くの同胞が命を落としました"って言ってたあれのこと?」って気づいて、そこからは鳥肌が止まらなかった。あの一言にフォーカスして、映画を1本作るだなんて。スゴすぎるでしょう。そしてあのラスト、当然帰宅して即EP4のディスクを引っ張り出してきたよね。

「お前このラストがやりたかっただけだろ!」の究極の形、でもそこまでの2時間も最高に楽しませるよ、という素晴らしいシリーズファン向けの映画。きっとこれからも時々見返すことになるだろう。
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