TAK44マグナム

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

4.5
最終兵器デス・スターの設計図を奪取せよ!
ローグ・ワンと呼ばれた者たちの命を賭した戦いの記録。
スターウォーズの(現実での)歴史の始まりともいえるエピソードⅣの直前までを描いたスピンオフ作品です。

観てきたばかりで簡素な感想しか書けなくて申し訳ありませんが(実は、一度書いたのが消えました・・・泣)、単純に面白かったし、なによりスターウォーズの新作がこんなスパンで次々と観られる喜びっていったらないですよね。

まず、空中戦などのバトルが全シリーズ中、最高水準。
とにかくグリングリン動き回る。
明るい宇宙空間で繰り広げられる攻防戦も見事でし、なにより、わざとエピソードⅣの「特撮的な質感」に近づけたVFXの質感が泣かせます。
出来ればIMAX級のスクリーンでの鑑賞がお勧めかと。

そしてドニー・イェンの素晴らしいアクションは、間違いなくスターウォーズ世界に新風を吹き込んだと確信しております!
あのキャラクター自体も実に素晴らしい。
盲目でありながら最強の棒術使い。ジェダイでもないのに単身でタイファイターを撃ち落とし、ブラスターの弾もよける(苦笑)!
言わば、超人的なジェダイオタクであり、そこらへんのジェダイよりもずっと強そうで最高にイカしてました!

反面、他のキャラクターたちの掘り下げが甘くて、特にキャシアンほどの需要人物が実に薄っぺらいのは難点。
彼が何故、引き金をひけなかったのか?
どうしてジンに協力する気になったのか?
ちょっとわかりづらいキャラになってしまっていたと思います。
ドロイドのK-2SOなんてロボットのくせして本作一番の泣き所を担っているぐらいなのに、肝心の人間キャラが描けていないのが多すぎなのは、それだけドラマ面の弱さも露呈してしまうわけです。

また、少々、前半の立ち上がりがスローで、特に興奮をおぼえることもなくモヤモヤした感があったのも残念。
デス・スター設計図奪取のクライマックスに入ってからは俄然、ヒートアップしっぱなしで困るぐらいだったので、微妙な「作品全体のバランス」は、もっと調整の余地があったかと思われますね。

しかし、スピンオフ作品ということで恒例のオープニングクロールも、黄色いタイトルロゴも無しでしたが(あの〇〇〇が1カットだけとはいえ出ているんだからエピソード3.5とか名乗っても良さげですけど)、これは紛れもなく「スターウォーズ」でした。
これを観てしまうと、無性にエピソードⅣがまた観たくなってしまいますね。

そして、心は早くも次のエピソードへと向いてしまっているのです・・・
フォースと共に・・・。


追記です。

◎技術の進歩が素晴らしく、ターキンとか、あの人とか、CGで再現しているのは単純に驚きでした。それほどに完璧に近かった。
映画の可能性が広がると同時に、役者さんたちのアイデンティティーの問題が浮上しそうな気配も感じました。

◎ダースベイダーの終盤での大立ち回りは、スターウォーズの重要なガジェットであるライトセーバーがここでしか登場しないことも加えて、やはり大興奮でした!
暗闇から、赤いライトセーバーが光っての登場・・・・・
最高に格好良かった!



劇場(109シネマズ湘南・IMAX3D)にて