ドジガヅくん

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのドジガヅくんのレビュー・感想・評価

4.8
#2016年映画ベスト10

やってくれたぜギャレス。
クライマックス、そしてラスト10分は2億点をあげたい。

この物語はEP3とEP4の間の物語。
EP4でのオープニングで書き上げられていただけである、ある意味「その他大勢」が起こした出来事だった物を映像化したのが今作。
決してスポットライトが当たることのなかった「ヤツら」が命を懸けて希望を生み希望を繋いだ物語。

EP4は約40年も前に生まれ、シリーズを追ってる人にとってはもうすでに「見ている」物語なのである。
ということはローグ・ワンがどういう結末になるのかはわかってしまう・・・。
その状況下でこれほど泣ける、最高のクライマックスを持ってきた今作は前例のない「究極」の作品なのだ。

ジェダイはもちろん、主要キャラが全く出ない、キャラの掘り下げも甘い、だからこそ結束して命懸けで行なった作戦に感動を越えてアツいものを感じた。

ネタバレは避けたいのでこれ以上詳しく書けないのが悔しいが、ローグ・ワン鑑賞後、「この続きが見たい!」となった時そんな想いに応えてくれる傑作が40年も前に生まれているなんていう巡り合わせに映画が起こす奇跡を感じた。こんなことあるのか・・・。

そして今まで何度も観てきたEP4がローグ・ワン鑑賞後に観ると初めて見たような全く新しい映画に思える。こんな体験ほかのシリーズでは味わえない。だからスター・ウォーズは名作であり、偉大であり、好きで好きで堪らない。
そんなシリーズ至上最も泣けるのが今作のローグ・ワンだというのもとんでもない快挙。

しかし、序盤や中盤は甘く評価しても60点台の映画。
それが覆されてしまうほどにクライマックスの空中戦、ドニー・イェンの最強さ、そして改めて再認識するほどのデス・スターとダース・ベイダーの真の脅威を描いたローグ・ワンは最高of最高の映画。

どのように希望が繋がっていくのかをぜひ目にしていただきたい。