OASIS

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのOASISのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

帝国軍の兵器デス・スターの設計図を盗み出す為奮闘する反乱軍の兵士達を描いた「スター・ウォーズ」シリーズのエピソード3とエピソード4を繋ぐスピンオフ作品。
監督は「GODZILLA」等のギャレス・エドワーズ。

「エピソード4」の冒頭で、ダースベイダーがレイア姫の元へ乗り込んで来る場面のほんの僅か数分前まで。
正に「エピソード3.9」と呼ぶべき新旧のシリーズの繋がりに感動を覚え、ストーリーのバックグラウンドにも厚みが増したと感じた。

ただ、前半じっくりと時間をかけて描かれる仲間集めの怠さたるや。
見た事の無いキャラクターが次々と現れ、場面も忙しなく転換する割には思わず睡魔が襲って来る程話運びは緩やかで。
後半、ヒロインの父親が亡くなり仲間達が一致団結する辺りから漸く盛り上がりを見せるも時既に遅しといった感じだった。
そんな中でもやはりドニー・イェンの盲目キャラクターやアクションは、物語からするとやや異質ながらも新鮮さを与えていたと思う。

エピソード4の冒頭部分ではあまり威厳が感じられなかったダースベイダーだが、今作のラストシーンで見せた無双ぶり等は、確かに恐怖を覚えるような絶対的な悪の力を持つ者として描かれており、シリーズ屈指のカリスマ性を誇っていると言っても過言では無いだろう。
シリーズ最新作でありながらも、旧シリーズの悪役の魅力を更に引き出そうとするというのはかなり難度の高い仕事だっただろうに、あえて挑戦しようという姿勢に感心する作品だった。
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