NAOKI

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのNAOKIのレビュー・感想・評価

3.7
あなたはスター・ウォーズのファンですか?

May the Force be with you.(フォースが共にあらんことを)

お馴染みのこれ…スッと出てきます?
日本人からするとちょっと漠然とした覚えにくい英語ですけど…これ覚えとくと便利ですよ。

海外に行ったとき…ちょっと友達になった連中と別れ際の挨拶にこの言葉を使うと受けます。無宗教の日本人にはちょうどいいし、映画ファンだというアピールにもなるし…

ディズニーが買収して一年おきに本編とスピンオフをやると決めて最初のスピンオフがこの「ローグ・ワン」…

スター・ウォーズ一作目のエピソード4に出てくる一文…

「大変な犠牲を払って手に入れた」デス・スターの設計図…これから生まれた名もなき戦士たちのサイド・ストーリー…

ファンなら誰でも容易に想像できる内容と結末…テーマを「戦争」に絞った重くダークなお話です。

だけどこの「ローグ・ワン」…おれたちが見たかったスター・ウォーズがいっぱい出てきます。そこが人気の理由だと思います。

例えば「フォース」の扱い…E-8「最後のジェダイ」では物を浮かせたり完全に超能力扱いにして非難を浴びてましたね…この映画では盲目のドニー・イェンが体現するフォース…確かに超能力みたいなんだけどそれは哲学や人生の真理にも見える何かよくわからない神秘的なもの。東洋系の彼が演じることで中国の「気」に通じるような…これくらいのバランスで描いてくれるのがちょうど良い…

それから「心」を持ってるとしか思えないドロイド…
K-2はたまりませんね…この映画で一番魅力的なキャラかも…

そしてエピソード4に繋がるラスト…
硝煙の中に「ブオン」と赤く輝くベイダー卿のライトセーバー!
ダース・ベイダーがこれほど恐ろしくかっこ良いとは!
彼のデザインのベースが日本の戦国武将の甲冑であることをおれたち日本人は誇りに思おう…

最初にフォース挨拶の話をしましたけどスター・ウォーズといえば最初に出るこの言葉…

A long time ago in a galaxy far,far away…
遠い昔
はるかかなたの銀河系で…

これはスピンオフでも出るんだ!
これはおれにとって「この話は真実に基づく…」と同じ威力を持ってます。
おれにとってスター・ウォーズの魅力はこの言葉につきると言っていい…天の川銀河の地球人であるおれたちには1ミリも関係ない話だということ…

遠い未来…
ワープやワームホールみたいな画期的な移動手段を手に入れた人類が別の銀河系まで旅が出来るようになったとき…ある惑星の遺跡で氷浸けの何万年も前のロボットを発見するのです…その記憶回路の再生に成功したときこのロボットは自分の見てきたことを私たちに語り始めるのです。

「私の名前はC3PO…アナキンという奴隷の少年に作られた翻訳ドロイド…」
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