河豚川ポンズ

キング・アーサーの河豚川ポンズのレビュー・感想・評価

キング・アーサー(2016年製作の映画)
3.5
スラムのガキから王よりむしろゴリラになる映画。
どれぐらい売れたのかと思ったら、ハリウッドで最も赤字を出した映画とか言われてて、まあそれも無くはないかってなった。

イングランドのスラム街で暮らすアーサー(チャーリー・ハナム)は、とても信義に厚く人々から慕われていた。
ある日育ての親の娼婦がバイキングに暴力を振るわれたことで、バイキングたちに殴り込みをかけるが、そのバイキングは国王の取引相手だった。
さすがのアーサーも国には逆らえず逃げようとするが、軍に捕まってしまう。
一方で王のヴォーティガンは国中の若者にとある剣が抜くことが出来るかを試させていた。
その剣は先の王でありヴォーティガンの兄でもあるユーサーの残した聖剣エクスカリバーであり、その聖剣を抜く者は生まれながらの王と伝えられ、ヴォーティガンはそのことを恐れていた。
アーサーはまだそれを受けたことが無かったために連行されるが、そこで彼は聖剣を見事引き抜いてしまうのだった。

子供時代から成長した時点でゴリラみがかなりすごかったけども、アクションもここぞという時以外剣を使わなくてなんか残念だった。
もちろんアクションは見ごたえはあるがそうじゃなくてもっと聖剣の力を使って…という感じでした。
まあ使ったら使ったで、手の付けようがないほど強いゴリラが爆誕するだけだけれども。

ストーリーのテンポは相変わらずのガイ・リッチー感というか、余計なところで時間を使わずにちゃっちゃかコミカルに進んでいく感じでとてもストレスフリー、多少居眠りしても全然困らない親切設計。
でも一番気になるのは、どうしてアーサー王になってからの話じゃなくて、なるまでの話にしたのかがよく分からなかった。
続編やるつもりだったのかもしれないけど、なってからの方が色々と要素があって作りやすくて面白いと思ったんですが、どうなんですかね。

個人的にはそんな大赤字が出るほどじゃないけど大ヒットもそりゃしないわってなる、中の上ぐらいの感じでした。