かや

人生の約束のかやのレビュー・感想・評価

人生の約束(2016年製作の映画)
3.0
今年公開映画1本目。
10日経ってやっと今年初でございます。

分かりやすい感動ものをのっぺりと平たく描くことで生まれた普通の作品。
感想で一番言いたくないと思っている「普通」がドンピシャに当てはまる。
住んでいる場所や地元に有名な祭りがあるかどうかが評価に影響する感じはある。


IT企業の社長が、親友の死をきっかけに田舎町に行ったことで、人の気持ちを考える優しい人間に徐々に近付いていくメインのストーリーラインと共に、近所付き合いや町ぐるみでの交流などが希薄になってきた現代とは正反対の町が描かれる。

失くなってから気付くことが多いという台詞通り、自分の過ちに気付いていく主人公は可もなく不可もなくなところ。
主人公ではなく、町ぐるみで祭りに対する熱い想いを持つ住人たちのドラマの方が、地域交流の持つ人間の温かさが感じられて良かった。


ただ最初に言ったように、隣に住んでる人も知らないような都会暮らしに慣れてる人からすれば、羨ましいと思う人がいる反面、そんなの必要ないと思う人もいるだろう。
加えて祭りごときになぜ一生懸命になるのかって人もいるだろう。
そういった方々は本作を受け入れるのは難しいだろうし、オススメしない。

昔、大阪の岸和田に住んでた時は、だんぢり祭りをものすごい楽しんでたが、今はそういうのが地元になく、祭りがどうした(苦笑)って感じの私には、ハマりきれない作品でした。

あえて親友の顔を見せずに貫いたのは、この人物を観客に想像させたかったんだろう。
これで良かったんだが、すごい優しそうな人を出しても別に問題はなかった気もする笑


竹野内豊が出てる作品をたぶん初めて観たんだが、いかにも演技っぽい喋り方みたいなんが気になる。
逆に江口洋介は町の人間にしか見えないくらい染まってた。
この2人を差し置いて、本作のクオリティーを上げた要因は紛れもなく西田敏行。
要所要所で心に沁みる優しい一言ありがとうございます。


結局この主人公が受け入れられるのも偶然だし、最初親友から電話が来ようとも無視し続け、富山に住んでるって分かった途端に富山に赴く理由も良く分からない。
所々ツメが甘いよ。


決して悪い作品とは思わないです。
ただ感動を煽っていた予告とは違って、そんなに素敵な話とも思えなかった。
北陸新幹線と富山の新湊のPR映画としては文句なしですが…笑
祭りが好きで好きで仕方ない方、富山が好きで好きで仕方ない方、田舎暮らしを満喫している、もしくは憧れがある方にはオススメです。