三郎丸

人生の約束の三郎丸のレビュー・感想・評価

人生の約束(2016年製作の映画)
1.9
出演者が豪華なのが気になって鑑賞!

主人公は竹野内豊さん、冷徹であったり情に脆かったりとなんだか不安定な心のIT企業社長を熱演!

お話は、
IT関連企業のCEO中原祐馬(竹野内豊)、会社を大きくすることにしか興味がなかった(モデルは堀江貴文でしょうか)。
そんな祐馬の携帯にここ数日、かつて共に会社を興しながらも追い出す形で決別した親友・航平から何度も着信があった。
無言の留守番電話に胸騒ぎを覚えた祐馬は航平の故郷の富山県・新湊へと向かい、そこで待っていたのは思いがけない航平の死だった…

「失くしてから気づくことばっかりやな、人生は...」
みたいなこと西田敏行さんの町長が凄い良い感じで言うところは好き。

ロケ地の富山県射水市の如何にも漁師町がとても印象的で1度は訪れてみたいと思わせるところでした。(観光協会からしたらシメシメってなもんなんでしょうけど…)

【人と人との繋がり】
がテーマの映画ですね…
しかし映画は、散漫とした内容でした…
ハッキリ言うとつまらん!

脚本の練り込みの浅さと、ディテールのツメの甘さでしょうか。
いいセリフはあります。ですが、浅瀬でダラダラ物語が流れていきます…
登場人物も多すぎて、豪華俳優も端役みたいな扱い。
その弊害で主要キャストの背景が置き去り。
冷徹な主人公が情に熱い男へ改心するのもあっという間で、
「双子設定…じゃないよね」
と確認しかけましたがあまりにつまらない作品なので主人公は流されやすい男だったとワタシは勝手に結論づけました。
だって会社乗っ取られたと騒ぐ輩をガン無視してたヤツが、ちょっとした時間経過で友人の田舎で知らない人と酒で騒いでるんですから。良くわからないです。

お祭り好きな人や本作同様の故郷がある人は後半テンションがアガル人もいるかと思いますが、ワタシは張り切った感じの祭りであればあるほど参加したくない人なので、本作のような
【町のプライドやお祭りの大事さ加減】
がまったく理解出来ない為、入り込めませんでした。
ワッショイすればするほどキツイ…

江口洋介はロケ地にいち早く入り役作りしてたみたいなのですっかり漁師でした。
西田敏行も自然体演技で良いです。

竹野内豊ファンには申し訳ないのですが、口髭で俯くと若い頃の稲川淳二っぽく見えるところもあって、いつの間にかシーンごとの淳二感をジャッジしている自分がいました…
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