潜入捜査官のルーカスは、LAのギャングが主催する違法ロードレースに参加する。
ところが、マフィアが隠した金を強奪する作戦を実行するとの情報をキャッチし…。
『ワイルド・スピード』シリーズのパロディ。
開始1分で違和感を感じざるを得ない映画。
ヴィン・ディーゼルもどきが出てきてやっと違う映画だと気付く。
タイトルもよく見ると『ワイルド「な」スピード』。
だが、なかなか楽しい。
皆ビミョーに見た目がオリジナルキャストに似ているし。
しかし内容はB級だが、車に関してはZやchallenger srt8 などもあり、そんなにB級ではなかったのに驚きました。
こういうのを作るアメリカ映画の懐の広さを感じる。
だがこの映画は『ワイルド・スピード』のパロディなので、原典を見た後でないと面白さがわからないかも。
ワイスピを見てからこの映画を見ると、節々でパロったシーンやキャラがアホな具合になって楽しめます。
ワイスピ全シリーズを上手に抽出して混ぜこんだ感があってよく見てるなぁと感心してしまう。
ストーリーとしては、潜入調査官が潜入先での現金横取り計画に参加する話で、それを追う警官とマフィアが絡むというわかりやすいもの。
原作を踏襲しつつも、自分たちなりのカラーと言うか、ちょっとしたスパイスを少し加えて、笑わせてくれます。
役者とかもB級感がどことなく漂うのだが、筋肉の付き方は見事なもの。
しかし、話の流れが細切れで途中飽きてしまうことも。
途中に挿入されるギャグが自分的には良かったのだが、苦手な人も多そうな気が。
とはいえ、この作品が生まれるには、原作を愛する想いがかなり必要になる。
多くの人々が真剣にこの作品を作ったという事実は、すばらしいことだと思う。