たぬー

おろちのたぬーのレビュー・感想・評価

おろち(2008年製作の映画)
2.8
楳図かずお原作のサイコホラー。
29歳を過ぎると醜い容貌になってしまう家系に生まれた姉妹の話。

僕はかなり楳図かずお作品が好きで、漂流教室、わたしは真悟あたりは座右の書だったりして、当然本作の原作も読んでます。
まず原作の持つ時代感、空気感はかなり再現されていると思う。変に舞台を現代にしたりせず、昭和の話にしてるのは良かった。
原作の二つの別のエピソードを矛盾無くドッキングしてるのも良い。
木村佳乃のブチ切れ演技も見応えあり。

しかしながら、非常に間延びしたテンポと、ギャグかと思うような演出に失笑が耐えない。集中して観るのにはしんどい映画。どうせおろちを映画にするなら30分くらいの尺の短編オムニバスの方が良かったのでは。
谷村美月は庶民的すぎて、ちょっとおろちに見えなかったなぁ。ハーフ系のクールな顔立ちの女の子が適役だったと思う。

楳図かずお監督作のマザーみたいに珍品として楽しめるほど突き抜けてるわけでもないし残念な作品。まあ楳図ファンとしては観れてよかったけど。。。
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