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おろちのsouのネタバレレビュー・内容・結末

おろち(2008年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

原作おろちの第1話「姉妹」と最終話の「血」の二編を混ぜた話で谷村美月がおろちかぁと思いましたがビジュアルや演技については観ていくうちに慣れてきます。
ただやっぱり原作では特殊な能力を持ちながら狂言回しの様な立ち位置のおろちのキャラクターは映画では描き方が難しかったのかなと思いました。

時代設定を現代に変えずモダンな雰囲気を出していたのは良かったですし、話も1話と最終話をうまく混ぜているなと思いました。たぶん原作知らなかったらそこまでの目新しさは無いし荒唐無稽と感じると思いますが楳図かずおが好きなのでだいぶ評価甘めです。
中越典子は色気がありストッキングを履き直すところはドキッとなりましたし、木村佳乃の過剰気味な演技はこの作品に合っていたと思います。
楳図かずおが好きな映画に「何がジェーンに起こったか」を挙げていた事がありますがこの「おろち」の二編もそうだし短編の「おそれ」も姉妹の美に対するいざこざが描かれていて影響受けているのが分かります。なのでこのように映像化されるとそれがより強く感じられて面白かったです。
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