もぐら

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のもぐらのレビュー・感想・評価

5.0
第6の使徒を撃破した後も使徒の侵攻は止まる事が無い。様々な形でNERV本部に襲い掛かる使徒を新たに参加したパイロット 式波・アスカ・ラングレー、綾波レイと共にシンジは撃破していく。しかしアスカの乗るエヴァが使徒に寄生され、侵食、暴走してしまう。これを撃破する為にアスカの命諸共使徒を殲滅する様シンジに命令をするゲンドウであったがシンジはこれを拒否。ダミーシステムによる自動制御で殲滅行動を取るエヴァ初号機はアスカの乗るエヴァを肉片へと変えてしまった。
自分の意思とは反してアスカを傷付けてしまったこと、一度は信頼した父に再び裏切られたことが積み重なりエヴァ初号機パイロットを降りてしまう。
シンジがミサトのマンションから出て電車へ乗り込んだのも束の間、最強の使徒が現れる。レイの乗る零号機も謎のパイロットが乗る2号機も使徒の前では手も足も出ず、大破してしまう。レイを乗せたまま使徒に捕食される零号機を目にしたシンジは再びエヴァに乗る事を決意する....

ヱヴァンゲリヲン新劇場版第2弾

TV版8話-19話までをベースに新たな展開を見せる本作。
前作『:序』ではTV版との違いはそこまで多くなかったのですが、今作からはとても大きな変化を見せています。
新キャラクターの登場、キャラクターの設定の変化、キャラクター同士の関わりの変化等々の変化によりTV版とは全く違うラストとなります。

TV版との大きな違いはキャラクター同士が心を通わせ合うシーンが多く追加された事でしょうか。シンジは勿論、パイロット達が不器用ながらも心を通わせ合い徐々に打ち解けていく姿が見られます。
あのゲンドウですらレイの勧めでシンジ達との食事会へ参加しようとする描写が見られ、より人間らしいキャラクターとなっています。(こうも人との関わりが描かれるとTV版と新劇場版の人類補完計画は違う内容になっているのではないかと思ってしまいます)

前作で皆と共に協力する事で成長したシンジは今作では自らの意思で戦う事を決意するという成長を見せています。
彼の成長がこの物語にどう変化を齎すのか続きが気になる終わり方でした。
もぐら

もぐら