ノラネコの呑んで観るシネマ

僕と世界の方程式のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)
4.3
こっちにもエイサ・バターフィールドが。
「ミス・ペレグリン」より若いんだが、2014年の製作なのね。
主人公が自閉症スペクトラムなのは「ザ・コンサルタント」と同じ。
人と違う自分を唯一理解してくれる(と思ってる)父を亡くした主人公が、愛の意味を知るまでの物語。
コミュニケーションが苦手で、数字と図形だけを友だちに育った主人公は、数学オリンピックの選抜合宿に参加することで、沢山の出会いを通して経験を積み、大きく成長する。
喪失のトラウマから自分の殻に閉じこもってた少年が、人生の新しいステップを踏み出す物語はリリカルで感動的。
息子との関係に悩む母と、病気を抱えた数学の先生とのエピソードも効果的にメインプロットに組み込まれていて、無理に全てに結論を出そうとしてないのもいい。
なかなか見応えのある秀作だ。
ところで相手役の中国人の女の子、見覚えがあるんだけど思い出せない。
何で見たんだっけかなあ。