ぴろぴろ

僕と世界の方程式のぴろぴろのレビュー・感想・評価

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)
4.2
青春の甘酸っぱさと、「人間、みんなどっか変わってて、みんな違って、そこがイイ」って肯定感で温かい気持ちになる映画だった。
「誰かに認められる」って大人も子供も嬉しいですもんね。
自閉症スペクトラムと診断されたネイサンは、他人とのコミュニケーションが苦手な少年。 父親を事故で亡くし、母親はネイサンを愛情を込めて育てているけれど、ネイサンは心を閉ざしている。 数学に関して並外れた才能を持つネイサンは、国際数学オリンピックのイギリス代表チームの一員に選ばれ、そこから新しい世界を知って行く。 中国代表の女の子との初めての恋。 原題の「X + Y」が効いて来る。 ネイサンが自らの才能で道を拓いて行くところが何とも爽やか。 ネイサンの変化によって母親も、ネイサンに数学を教えた教師も、周囲の人間が徐々に解放されて救われて行く様な温かさもまた良かった。 この映画で、数学オリンピックの選抜チームの中には、コミュニケーションが苦手なネイサンの他にも 周囲との距離が上手く取れない子、少し変わった子、大人達も個々に葛藤や悩みがあって、みんな傷ついて、寂しさを抱えている。
それぞれキャストが良かった。 ネイサンを演じたエイサ君は「縞模様のパジャマの少年」の子だったんですね〜。 母親もすごく良かった。
素数か。 久しぶりに聞いて思い出した。
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