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僕と世界の方程式のplantseedsのレビュー・感想・評価

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)
4.0
『ネイサンの見つけた方程式とは』

再レビュー。

自閉症をもつ少年、ネイサンが主人公。
自閉症のことももちろん、自閉症の子供を抱える母親のつらさなど周囲にどこかしら共感できるポイントがあるのではという作品でした。

数学が一つの題材で、ネイサンの数学オリンピックまでの道のりが描かれますが、ネイサンの心の成長にフォーカスがよりあたっている印象。

自分が思ったのは、映画は、
自閉症というあまり認知されないものに対して、
理解するためのヒントであったり、助けになる。
当事者の方には、自分が決して一人ではないこと、そして、
こういう作品があることが少しでも、救いになるのかなあと思ったりします。

ネイサンの父がなかなかいい人でしたね。
寛容と優しさ。
そして、ネイサンの気持ちを思いながら、周囲とうまくやっていけるために、決してネイサンの個性を否定しない。

子育てにおいて、自分はたいして親と呼べる年齢でも、経験もないですが、
子供がどんな才能をもって、個性を持っていようが、
決して否定してはいけないと思います。
自己肯定感を、子供が持てるように絶対にしなければと、思います。

周囲から子供がどう見られようが、どういう評価を下されようが、
子供の自己肯定感を奪ってはいけない。
幸せな人生を送る上で、非常に重要だと思います。
周囲の評価は絶対的ではないはず。
親は常に、子供の味方でいるべき。

ルーク君のシーンは正直きつかったですね。
確かに、変りものですよね彼は。
ただ、その部分だけで、彼が認識されてしまう、そこの部分にしかフォーカスが当たらないことがおかしいですよね。

「普通じゃないから」、といって、思考停止して拒絶する。
それって、冷静に考えておかしいですよね。
それって、周りの人を理解しようとすることを怠ってしまった、
むしろ、拒絶してしまってる側の問題なのではないですかね。
映画は、そういう人の視点に立って物事を見れるので、本当のことを理解する助けにやっぱりなりますね。

最終的にネイサンはどうするのか。
何を選ぶのか。
自分は、彼の選択から、
周囲のノイズに惑わされずに、自分にとって大切なものを見極める。
その大切さを感じました。

エイサ君。素晴らしかったです!
これからも、エイサ君の演技をいろんな作品で見てみたい!
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