コーディー

僕と世界の方程式のコーディーのレビュー・感想・評価

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)
3.9
自閉症スペクトラムと診断されたネイサン少年。人とのコミュニケーションは苦手やけど数学に関しては人並み外れた理解力。そんな彼が親身な教師のもと成長し、国際数学オリンピックのイギリス代表を目指す話、、、

ちょこちょこ出てくる数学問題や方程式。もちろん1ミリたりともわからんけどやっぱ賢い人の物語を眺めてるのは楽しいw
ネイサンは世界の大概のことは方程式によって答えを導き出せると信じてる、よって数学こそ世界の全て。けどそんな彼の頭脳を持ってしても導き出せないんだな〜があるから人の感情は難しい。
父ちゃん母ちゃんに先生、チームメイトなどなど、様々な刺激は彼を混乱させるが成長もさせる。ネイサンを演じるエイサ・バターフィールドの表情が心の変化をよく写しててやっぱこの人こういう繊細なの上手いっすね。母ちゃん役のサリー・ホーキンスもさすがのナチュラルさ。息子との距離を埋めようとあの手この手で懸命に愛を注ぐ姿に心打たれました。

まあ感情の不安定さが自閉症の特徴なのはわかるけどネイサンの場合、人によって興味を持つ持たないの線引きはどこなんやろ〜って少し思いました。そこも方程式なのか?感情的とか生理的なもんなのか?どっちにしても人との意思疎通に決まった答えはないのかな。
ラストもいろいろ見方はあるけどとても優しい幕引きで好きです。