風の旅人

僕と世界の方程式の風の旅人のレビュー・感想・評価

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)
3.5
自閉症スペクトラムと診断され、唯一慕っていた父親も交通事故で亡くしたネイサン(エイサ・バターフィールド)は、心を閉ざし、数学だけが心の拠り所だった。
ある日母親のジュリー(サリー・ホーキンス)は、そんなネイサンを心配し、高校教師のハンフリーズ(レイフ・スポール)の元へ連れて行く。
7年後、高校生になったネイサンは数学オリンピックを目指すことになる。

天才の世界にも存在するヒエラルキーを描きながら、主人公が精神的に成長していく過程が感動的だった。
中国代表のチャン・メイ(ジョー・ヤン)と出逢い、少しずつ心を開いていくネイサンと、それに嫉妬するレベッカ(アレックス・ロウザー)の構図が面白かった。
「愛の方程式」を選ぶラストは評価が分かれるかもしれない。
私としては数学オリンピックを最後まで見たかった。
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