奈菜子

僕と世界の方程式の奈菜子のレビュー・感想・評価

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)
3.6
何て綺麗な青い瞳。
善くも悪くも人生は自分のレンズを通してしか体験できないけど、
やっぱり映画はとくべつ。
ネイサンの瞳には信号機や街の看板が放つ光の残像までも、世界にメッセージを残して反射し続ける
ほんとにときめく映像です。
自閉症の聡明で繊細な少年、大好き「だった」父親、核となる設定が私の大好きな「ものすごくうるさくてありえないほど近い」に似ていて、そしてこちらも素敵な映画でした。
母親役のサリー、壊れそうで少女のような微笑みが印象的
母親であることが彼女を弱くも強くもするんだなあ
合宿で訪れる台湾やオリンピックの舞台となるケンブリッジ大学、シーンの合間に挟まれる風景が壁紙にしたいくらいでした
ストーリーはもりだくさん
登場する皆が少しずつ変わろうとしてる
数学オリンピックチームの少年少女たちもそれぞれキャラクターがあって、もっと彼らのエピソードが観たかったです
音楽の美しさは数学に支えられてるの、なんて教えてくれるメガネの彼女とか、自己表現と自意識の間で苦しんでる彼とか
ネイサンがこの映画の未来で、彼らとの友情や青春を楽しんでくれることを期待してます
奈菜子

奈菜子