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僕と世界の方程式のhzkのレビュー・感想・評価

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)
3.8
画が綺麗。
自閉症の少年ネイサンが、数学の才能を生かして数学オリンピックを目指す話。
自分が十代だったらネイサン目線で観続けたんだろうけど、大人目線だとネイサンの母に感情移入して泣かされた。
息子への接し方が上手かった夫を亡くして、彼のように息子と向き合うことが出来ないことへの葛藤の表現が素晴らしい!
決して怒鳴ったり苛立ちを息子にぶつけたりはしないんだけど、笑ってても泣いてるような表情で必死さが伝わってきた。
数学教師を心の拠り所にするのも、夫の面影を追ってたんだろうな。
サリー・ホーキンス凄い。
こういうタイプの母はうざったく感じてしまうんだけど、金魚のシーンとか涙腺刺激されまくり。

人混みの喧騒とか狭い部屋の中で落ち着かないネイサンも見てて胸が締められる。
仕草が上手い。
ネイサンにとってこの世界はきっとすごく生きづらい。
一番の理解者だった父とも思い出のフラッシュバックが切ない。
そんな中でも初恋できてよかったね。
でも私はピアノ教えてくれた子の方が良かったぞ!
ルークも悲しい子だったな…
みんな抱えてるものがヘビー。

ラスト、そういう終わり方かーと思ったけどエンドロールの曲が良かったからいいや。
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