LalaーMukuーMerry

ヒメアノ〜ルのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
4.1
前半と後半で印象が全く違うストーカーがテーマの作品
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前半:ストーカー予備軍的な気持ち悪い先輩の安藤さん(=ムロツヨシ)。彼とその憧れの女性ユカ(=佐津川愛美)との間で立ち回る岡田君(=濱田岳)。三角関係の転がり方と、ぼそぼそと出て来るセリフが面白い。安藤さんのセリフ、「夢は叶う」「想いは届く」的なポジティブないい言葉を、こんな場面に使ってほしくないなと思いながら、笑って見すごす。
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後半:前半から出ていた岡田君の高校の同級生、森田(=森田剛)が次第にその本性を現して、完全にイカれたストーカーとしてユカに迫ってくる。その前に凄惨な殺人を次々に犯すホラーサスペンスになってきて、前半の笑いの雰囲気も吹っ飛んでしまう。なんじゃこりゃ、思ってたんと全然違う!!
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我慢してやっとたどりついたラスト。こんな男にも素直な少年時代があったんだと気づかされる。そこか!そこが作品のメッセージ?(それにしちゃ、ほんの付け足しのような扱いだけど…)
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森田がおかしくなったのは、いじめにあったことが大きな要因のよう。
なんでいじめなんてするのかね…