麩

ヒメアノ〜ルの麩のレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
3.1
3年前くらいに見たけど今更観直してレビュー
圧倒的森田剛
とくに奥深さとか人間の多面性とか複雑さみたいなのを感じさせず、
突き抜けたヤバさで一周回ってそのへんにいる人なのが怖すぎる
原作とラストが違うけど映画はバイオレンスと役者森田剛とを楽しめる怪作で
原作のラストは無性に悲しく、苦しくなる終わりでどっちも最高


漫画のヒメアノ〜ル読むと、「人はそれぞれ何かしらの才能を持って産まれてくるけど、“人を騙すこと”“人を傷つけること”“罪悪感なく罪を犯せる”みたいな負の才能に恵まれてしまった人って何がいけなかったんだろう、どうしたらよかったんだろうな」っていう悲しさと怖さにおそわれる
誰もがポジティブな性質だけを持って生まれてくるわけじゃないし
常軌を逸して猟奇的に生まれてくる人間も
悪党としてのカリスマ性を携えて生まれ自然とそうなっていくような人間も
本人や周りの努力とは無関係に存在するんだよな

足ちぎれのCG?リアルすぎ
吉田恵輔監督、「さんかく」と「ばしゃ馬さん〜」が人生でもかなり上位で好きだから
ヒメアノ〜ルのバイオレンスが上手すぎて
こっからバイオレンス映画の名手みたいになっちゃったの切ない
ばしゃ馬さんみたいな作品これからも観たいのに…
でも本当にそうなるのも頷けるしそりゃそうだろうなってくらい
ヒメアノ〜ルの演出は最高
うますぎ
麩