起承転結が上手い。
観終わって重くならないように、と監督が救いとして演出したラストシーンが、今までを帳消しにしてしまいたくなるような、でも殺人は罪であって、あの森田にも白く淡く優しい日々があったのに、いじめをきっかけに、スクリーンの中の彼らも私たちにも取り戻せない日々があるのがもどかしくて、あの二人の背中が愛おしくて悲しくて辛かった。描かれていませんが、お母さんや犬はどうしたんだろうなって考えてしまう余韻が、嫌にならない作品だと個人的に思います。
メイキングで森田さんに監督がアクションがカッコよくなりすぎてるからもっと普通にやって、とよく仰っているのと山田さんとのシーンは役ではあるものの本当に辛そうだったのが印象的でした。また、作品中の森田と打って変わり大人しく特殊メイクを受けている森田さんがとても可愛らしいのでぜひご査収ください。
