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ヒメアノ〜ルのrvandekampのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
4.2
ずっと気になっていた作品をやっと鑑賞できた。
序盤コミカルなシーンが続くため、あれ?こんな感じ?と思ったがタイトルロールを機に一気に危ない雰囲気へ。
このタイトルロールのタイミング、インパクトがあってすごくお洒落で、この映画への期待がすごく高まった。

森田剛は元々、生理的に好きではなかったけれど、この作品の演技で見る目が変わってしまった。
本当にそういう人なんじゃないか?と思わされるほどに"森田くん"になっていた。ものすごく自然な演技で、誰よりも森田剛が適役に違いない!
濱田岳も、ものすごくはまり役。

ラストはどうなるのかと思ったが、個人的にはすごく良いラストだと思った。
もう一度観たいような映画ではないのに、観て良かったと思えるような心にズドンとくるものがあった。
麦茶持ってきてのシーン、ずっと頭から離れなかった。

何気ない日常に起こりうるような恐怖、知らないうちに人を傷つけているかもしれない、もしかしたら身の回りにいた人が何かをきっかけに彼のようになっているかもしれない。
考えさせられる映画でもあった。

この作品を観た後、夜道や家に入る時、なんとなく後ろが気になったり、道端で危ない人を見かけたら絶対に気を引かないこと。そんな気持ちになる映画だった。
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