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ランデヴーのmのレビュー・感想・評価

ランデヴー(1976年製作の映画)
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「男と女」のクロード・ルルーシュ監督による実験的な短編。
早朝のパリの街角を猛スピードで駆け抜ける車の主観視点。台詞も無く人の顔も映らず、ひたすら車が街を疾る。
明らかにゲリラ撮影で法律を無視した速度で突っ走っていて、そのスピード感と時折訪れるひやりとする危ない瞬間に尋常ならざるガチ感が宿っている。音楽無しでエンジンの轟音だけが全編鳴り響き続けるのがまたガチ感を高める。

何故タイトルが「ランデヴー」なのか?という疑問は最後に洒脱な形で明かされる。これが素敵だった。


「ミッション・インポッシブル フォールアウト」でクリストファー・マッカリー監督がバイクチェイス・シーンの参考にしたのが本作だそうで、その尋常ならざるガチ感(それとロケーション)は「フォールアウト」にも確かに受け継がれている。
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