カンパッチー

グランド・ジョーのカンパッチーのレビュー・感想・評価

グランド・ジョー(2013年製作の映画)
3.3
ニコラス・ケイジinグラン・トリノ!

もしリービングラスベガスのアル中ニコラス・ケイジが生き続けていたらゲイリーの親父さんのようなクズ男に成り果てていたんじゃないかと思います、自分は誰かのために命を犠牲にしたいとも思わないし、ニコラス演じるジョーもゲイリーと擬似的親子の関係を築いたとしても決して聖人ではありません。売春宿の吠える犬に対しての怒りと、いなくなってしまった自分の犬を探すことに尺をとることを不満に思っていましたが、吠える犬を昔の自分に重ねていたんだなと考えると納得しました。自分の中でアメリカ南部の闇が更に広がりました。古い木を毒で枯らし、若い松の木を植える、、まさに古い木(南部の古い老人)、松の木(若者)という闇をとても感じます、アメリカは色んな意味で広いなぁ、、

まさかあのくそむかつく演技をしていたゲイリーの父親が単なるアルコール中毒のホームレスの素人で上映される前に亡くなっていたとは知りませんでした、ムカつく演技?うまかったのに。