コレね、直近で劇場公開されたどのニコラス・ケイジ作品よりも良かったのに2013年製作の映画を今のいままでスルーしていたとは何事だ。
社会のはみだし者役のケイジさんが少年との交流を通して浄化されていき、少年もまた大人になっていく過程を描く人間ドラマなんですけどもね。
いや予想以上には良かった。
ま、ケイジさんよりどちらかというと少年役のタイ・シェリダン君がすこぶる良かったわけですが。
なによりそんなタイ・シェリダン君、『MUD』ではマシュー・マコノヒーさんに師事し、今作ではケイジさんに懐いてデレデレさせるという見事な年上殺しっぷり。
さぞかし女性にもモテるんでしょうね(キレ気味
一方のケイジさんですが、落ちぶれたクズっぷりが真に迫っていて、なんだか素じゃないか的なところがチョイチョイ見受けられて、結構いい感じだったと思います。
関係ないですけど、先日『60セカンズ』観てたら、高1になる甥っ子が加わってきて、クライマックスあたりのシーンで「…この人が主人公なんだ…」とか言われてたケイジさん。
そろそろ真剣に頑張ってくれないと本当に過去の人になってしまいますから、是非ともこの調子で頑張って欲しいのですが、残念なことにこの後の作品も当分駄作が続く事が判明している切なさ。
それでも一応こんな作品がある事に若干安堵しています。
ただ1つ不安なのは、最近のニコラス・ケイジ作品が酷すぎてコレがマシに思えているのか、本当に良い作品なのか、実際のところよくわからない事ですええ。