みーこ

グランド・ジョーのみーこのレビュー・感想・評価

グランド・ジョー(2013年製作の映画)
3.8
誰かにとっての悪人は、
誰かにとっての善人かもしれない。


そんな男、ジョーと
酒飲みで暴力的な父親に耐える日々を送る少年ゲリーとの交流をアメリカ南部の貧困地域を舞台に描いたヒューマンドラマ。


筋肉質だけど肉厚で中年特有のダルっとした肉付きのニコラス・ケイジが渋くてとても良い!
己の中の凶暴性や無力感と葛藤し、幼く善良そのもののゲリーの未来を案じ助けようとする姿はこの手の作品では鉄板なのだけど、どうにも刺さるんですよねー。


『レディプレイヤー1』では本来の持ち味が出し切れてなかったように感じたタイ・シェリダンも本作では文句ナシに素晴らしいと感じる事が出来て良かった。


やたらリアルに呑んだくれ親父を演じていたゲイリー・プールターは本物のアル中ホームレスだったのを監督がスカウトしたと知ってビックリです∑(゚Д゚)


しかし残念なことにこの方、
映画公開の前に亡くなってしまったそうですよ…。


自分が手に出来なかった明るい未来をゲリーに託したジョー。
それを象徴するかのようなラストシーンは本当にグッときた。
やっぱりニコラス・ケイジは最高だわ〜
みーこ

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