観たなこれ…と思いつつもレビューも書いてないからそのまま鑑賞。
NYの街を作ってきた著名な建築家ダミアンがガンで余命半年程度と診断される。
科学者のオルブライトから最新技術で培養した若い肉体への意識の転送を持ちかけられていた。
迷うダミアンだったがいざその命が燃え尽きようとしていた時に、とっさにその施術を受けることを頼んでしまうのだった。
最新技術で培養と聞いていたはずなのに、蓋を開けて見れば実は中古品、つまり生きていた人を仮死状態にして、そこに移植希望の人の意識を移転させていたのだ。
それなので当然その脳に記憶されている元々の記憶が時折蘇ってきてしまう。転生したダミアンに与えられた薬はその元々の意識や記憶を封じるものだった。
良くある人間の意識の転送SFストーリー。
やっぱり人間はどんなに歳をとっても死にたくないものなのか。
もちろん私も年は取りたくないし死にたくもない。
今の自分を自分としてずっと若く生き続けられたらこんなにいいことはない。
でもそんな最新技術は宇宙旅行同様ほんの一握りのお金持ちだけのものなのだろう。
もしかしたら実はもうそんな技術も完成していて実際転生してる人もいるかもしれない。
人を培養するってやっぱり並大抵のことではない(昨年見たキアヌリーヴスのレプリカズはまさにそこ!)
与えられた体が娘の病気にかかるお金のためにラボに差し出されたものだったことを知ったダミアンは蘇る意識から、かつてのマークの家族を見つけた事で困惑する。
ダミアンがそれなりの歳を生きた人だったからそのまま素直にマークに体を返そうって思えたのだろう。まだやり残したことが多い若い人だったら、体を提供した他人の人生よりも生まれ変わったという自分の人生を優先したかもしれない。
アクションとしてはそれほどのものではないが、SFストーリーとしてはまあまあ面白かった。