賢太郎

トランスポーター イグニションの賢太郎のレビュー・感想・評価

3.5
飛行機鑑賞作品6作目。
トランスポーターシリーズは大好きです。ジェイソン・ステイサム様!!の映画がリブートされているのは知っていましたが、正直主役が変わると駄目なタイプの作品だと思っていましたが、(ジェイソンボーンの時もそう思っていた自分が居たような)結果的にこれはこれで作品としては良く纏まっていたように感じます。

主人公フランクは『映画スター/著名人』などの人たちからしか依頼を受けない運び屋。父はエビアン(あの有名な水の銘柄です)の営業という建前の元、スパイをしていた過去があります。そんな父を人質に取られて、フランクはアンナという女性の危険な依頼を引き受ける羽目に。

フランクは一流の運び屋なのは確かですが、アンナの計画に翻弄されつつも、父に対する優しさと女性への弱さが現れているのが魅力的ですね。車の腕も確かですが、特殊部隊に居た経験もあって自身の腕っ節もかなりのものです。戦闘シーンは容赦無く味方もやられるので緊張感のあるものを演出出来ています。
とは言え、元スパイの父さん捕まり過ぎだし、話の一本筋の根幹である『アンナの計画』で出る犠牲に対してのアンナの反応が「そんなもん??」って感じだったり、色々と違和感を拭いきれないシーンも様々。カラソフも何というか敵のキャラとしては全く印象に残らなかったり、フランクの信念としている"契約"も割と普通に破棄するまでの葛藤が見当たりにくかったり。リブートらしさ、というかリブートの悪い部分がこういったあたりでは出てしまっていたかなという印象です。

ですが、作品全体としてはやっぱり"トランスポーター"って面白い。運び屋ってそもそもが非日常の仕事である訳で、僕等も想像をしながら鑑賞出来る部分が大きいので、最後はどういう結末に着地するのか結構楽しみながら鑑賞出来る作品でした。本家には勝てませんが、借りてみる価値はあると思います!
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