たなのうえ

シンクロナイズドモンスターのたなのうえのレビュー・感想・評価

3.0
アン・ハサウェイの怪獣映画???一般的な怪獣らしさとのギャップで魅せるコメディ映画かな??とある程度内容を予想して視聴!

観始めて30分くらいはナルホドね、そういう感じね、とある意味予想の範疇だったものの、中盤から雲行きが怪しい。
結果、当初予想していたものより断然闇深い展開に...。

田舎の閉鎖空間=自分のちっぽけな世界で生きてきた幼なじみ。誰かを思い通りにできる快感と、世界を破壊できる力を手に入れた優越感。
他者を想像できない大人がいきなりそんな大きな力を手に入れたら、当然もう危ないよね。
というような啓発ムービーでした。
ただし、解決策はその大人を始末するしかない、というあまり救われない結末...

入り口のキャッチーさと伝えたいメッセージのシリアスさ、目のつけ所は良いように思えたけど、ちょっと大雑把な感じがした。怪獣とシンクロした理由とか、なぜ韓国なのかとか、もう少し理論立てて説明してもらえれば、展開も腑に落ちたかもしれない。まあこれはヒューマンドラマであってKAIJU映画ではないので、最初からそこまで丁寧に描く気はなかったんだろうけど...
あと、幼なじみの行動に途中から視聴者は完全に置いてけぼり状態。「なにやってんの、この人気持ち悪い」っていう嫌悪感を抱かせる演出だとは分かるものの、説明を回想シーンにすべて託しすぎな印象。
なんか全体的にフワフワしちゃったな!!
アン・ハサウェイ×怪獣という話題性があったから、もうこの映画はそれだけでいいのかもしれないけど!