アン・ハサウェイが大怪獣とシンクロするという設定しか知らずに観たんですが、人間の弱さが生み出してしまう悲哀や醜さ、情けなさ、そして恐ろしさが胸にドスンと響く素晴らしい作品でした。本当に優れたコメディ映画というのは、笑えるだけでなく泣けるんです。
本作の監督は松本人志監督の「大日本人」に影響を受けたそうですが、大日本人的な怪獣が出てくるという共通点だけでなく、誰もが心の中に持っている弱さや臆病な部分というのを描いているところも似ているかも。どちらも本当に大好きな作品。
ただ、楽しい気持ちで観たかったのでビール片手に鑑賞したのですが、まさか途中から飲む手が完全に止まってしまいました。映画を観ながら“お酒こわい”と思ったのは、「ガール・オン・ザ・トレイン」以来かな。。。
