けーはち

シンクロナイズドモンスターのけーはちのレビュー・感想・評価

3.2
韓国・ソウルに突如現れた巨大怪獣。カレシにフラれ田舎に引っ込んだアル中女はある日、自分の動きと怪獣の動きが同調したことに気づく⁉──という出オチ設定SFコメディ。

怪獣登場シーンはB級感満載、「ゴジラの画像を出資者向けの資料に使って東宝に訴えられた」など曰く付きの案件だが、主演アン・ハサウェイ自ら製作指揮を執る姿勢からも窺えるテーマと彼女の同調ぶりはなかなか。

泥酔して記憶をフッ飛ばしまくるダメウーマンっぷりを前面に押し出しても、何やかんやモテまくり、男関係でモメ事になり困る、そんな彼女自身のキャラを自虐(自慢?)含みに、主人公が突如世界の裏側の危機に関わり、テンヤワンヤするコミカルな作風……かと思いきや、周囲の男も全くダメで、特に最も「いい人」ぶってたヤツが、実は最も鬱々として隠しもった狂気を発現させる、サイコ・サスペンス風味。

誰も彼もがダメで、とにかく登場人物誰にもあまり好感が持てないまま、どう話が転び、どう決着つけるのか、というところが全く読めない珍作(オチのアイデアは強引だが、暴力で男に圧倒されっぱなしの女側からすると、溜飲が下がるし、最後のバーでのやりとりは秀逸)。ともあれ酒は呑んでも呑まれるな……ということで🍻