⚪概要とあらすじ
愛する妻がこの世を去り、娘とも引き離され全てをなくしたボクシングの元世界チャンピオンが、再び頂点を目指し娘との絆を取り戻すため奮闘するドラマ。
怒りを力に変える過激な戦闘スタイルのボクサー、ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)は、試合にまつわるいざこざが原因で妻(レイチェル・マクアダムス)を亡くす。生きる気力をなくした彼は世界チャンピオンの座から転落し、まな娘とも離れ離れになってしまう。全てをなくしたビリーはアマチュアボクサーのトレーナーを務めるティック(フォレスト・ウィテカー)の協力を得て、栄光と娘の信頼を取り返すため再起を図る...。
⚪感想
「ママじゃなくて―」
世界チャンピオンからのどん底への転落はかなりしんどい。奥さんがいれば...ってずっと思ってしまった。
仕事だけではなく、心も体も全てを支えてくれていた大切な妻が自分がカッとなったことがきっかけのような形で失ってしまうのはキツすぎる。
主人公がここまで来れたのは奥さんの支えがあってこそのように見えたから亡くなってしまった時、観ている自分も胸にきた。
トゥレイ戦で奥さんの姿を探すビリーがキツすぎるし、その後娘までも失い見放される姿...。
エージェントのジョーダンがお金のことしか考えてなくて本当に最低だった。お金のためとかメディアを沸かせるためなら選手の今後とかは考えないの人いるよね。
メイウェザーVS那須川天心みたいな。
主人公のビリーを演じたのはジェイク・ギレンホールだったけど、体格とか表情、演技が作り込まれていて本物にしか見えなかった。徹底的な役作り...。
『ナイトクローラー』だったり、『ドニー・ダーコ』だったりと、色んな役を演じられちゃう凄さと、面白い自分に合った脚本をゲット出来る力。
少しの登場だけど爪痕を残す主人公の妻役のレイチェル・マクアダムスと誠実で紳士に向き合ってくれるトレーナーを演じたのフォレスト・ウィティカー。
脚本は簡単に言ってしまえば王道でベターではあるものの、感情に語りかけてくる感じだったり、登場人物たちの心境が伝わってくるし、展開がシンプル、そして配役がかなり良かった。
ホッピーとの関わりがもうちょい欲しかった。
ビリー・ホープのホープは「希望」なんだよね。
これからスタートって感じで私も頑張る勇気を貰えた。
色んなところでうるうるさせられたし、試合のシーンを手に汗握って息を呑んで観てしまった。
私が感想の最初のセリフで選んだ娘のセリフはかなりきつかった。
ジャケットも素敵だし、映画の良さが詰まった映画だった。
鼻水ズルズル。
⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。