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サウスポーのbeans045のレビュー・感想・評価

サウスポー(2015年製作の映画)
4.0
鍛え抜いた肉体と迫力のリング


主演のジェイク・ギレンホールの鍛え抜かれた肉体と、リングワークがスゴいということに尽きる。ボクシング映画だから、ストーリーは大体想像出来るのだけれど、それを上回る主演の演技力と役作り。妻役のレイチェル・マクアダムスは前半早々に亡くなって少し勿体無い気もした。栄光の頂点にいた人がどん底を味わうとやっぱり強い。その強さを見せつけて家族の信頼を取り戻した主人公ビリー・ホープは本当の意味で強くなった。
怒りをファイティングスタイルに変えてボクシングチャンピオンに上り詰めキャリアの絶頂にいる、ビリー・ホープ。しかし、そのファイティングスタイル故に消耗も激しくそれを心配する妻のモーリーン。ビリーは感情をパワーに変えてリングにぶつけ続けて来たが、妻のモーリーンが彼の感情のコントロールをしていた。施設で育った彼らは、チャリティーイベントに出席していたのだが、同じ階級の若手ボクサー、ミゲルも会場にいて、「次戦の対戦相手にしろ」とビリーを挑発する。挑発に乗らせまいとモーリーンがビリーをたしなめるが、揉み合いの中で放たれた流れ弾がモーリーンに。妻を亡くし、制御不能になったビリーは試合中に判定に不満し審判に頭突きし、無期限で試合には出られず罰金も科される。親としての資格を疑われ自身の子供も施設に。家族、トレーナー、金、全てを失ったチャンピオンはかつてのライバルを育てた師ティックに教えを乞う。ディフェンス、相手の攻撃のかわし方。今までビリーのファイティングスタイルとは対極にあることだった。人知れずトレーニングを続けるビリーの元にチャリティーマッチの話が舞い込む。チャリティーということで対戦に望みティックの教え通り戦い勝利を収めたビリー。そんなとき、チャンピオンとなったミゲルの6週間後の試合のマッチメーキングにビリーが選ばれる。ティックは利用されるだけだ止めてとけと言うが、ビリーは6週間教えてくれとティックに頼み込む。6週間後因縁の相手ミゲルとの試合に望むビリー。
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