彼女を亡くしたホープの服が彼女の血で染まる。
試合で吹き出す血飛沫や試合後の赤く染まったタオルを連想させるこの演出。まるで彼の危険なボクシングスタイルが引き起こしてしまったと言わんばかりの見せ方が、憎いぐらいに的を射た演出だった。
だから、その後放心するホープが余計に観てられなかったです。
そして何より、ボクシングシーンの見応え。ボクシング素人ですが、ホープが成長して得た技を丁寧に描きながらも、一人称視点やステディカムなど豊富な見せ方で迫力あるシーンになってました。見応えがあった…。
ただ、作品名はサウスポーじゃなく、HOPEで良かったのでは…?
ボクサーの嫁という設定もあり、見慣れないケバめなマクアダムスは新鮮でした。