ざわさん

二ツ星の料理人のざわさんのレビュー・感想・評価

二ツ星の料理人(2015年製作の映画)
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2019年 13本目

今まで見たことはなかったけど、この作品には結構思い入れがある。自分が映画館でのバイトを始めた時にこの映画の公開が近くて、すごく印象深い。当時はまだ海外の俳優さんたちには詳しくなかったから「このポスターの人イケメンだな〜」って思ったなあ。今では普段通りのブラッドリー・クーパーだわ。そして出演者がとっても豪華。
まずカメラの撮り方はとても好きだった。基本厨房がメインなので、白を基調にしたキッチンに慌ただしく働くシェフたちと、飯テロな料理が美しい。人の会話のシーンでは、あえて背景をボカして人物に焦点を当てていて、その場にいるかのような感じになる。主人公のアダムは人望も無く、身勝手で、彼に振り回される周りの人々がかわいそう。なんだけど、どこか憎めないというか、彼にも彼の中で沢山の葛藤があって気持ちはわかる。
そしてラストの展開は物凄い。ハッピーエンドに持っていくために、無理やり脚本が塗り替えられたような強引さ。それまでのアダムの料理へのこだわりが一気に変わり、「みんな家族」思考への移り変わりがパワープレイすぎる。
ご飯はどれも美味しそうだったけど、料理映画にしては、一品一品をじっくり写すことはせず、あくまでも人間関係にメインスポットを当てている。
これは個人的な話だけど、みんな色んな英語のアクセントで話すのでちょっと聞き取りずらかった!
ざわさん

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