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64 ロクヨン 後編のバナバナのレビュー・感想・評価

64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)
3.0
NHK版のドラマでは、本庁から来た何も関係ない若いニ課長が、
情報も全く教えてもらえずに記者会見を押し付けられて、
そのニ課長や三上役のピエール瀧が、記者会見場と捜査本部の間を情報を求めて何往復もさせられる、あの名場面が無いよ!
あの滑稽さが、警察の上層部の非常識ぶりを一目瞭然にさせていたのに。

で、映画のラストはオリジナルなの? 三上一人で大活躍で…。
2千万円が燃えてしまった事は、警察が知らせなくてああなったんだから、警察に賠償責任があるのでは?
それに、結局違法捜査だし、おとり捜査だし、あれで起訴して裁判維持できるの?

あと、仲村トオルの立ち位置も映画ではよく分からなかったし、
肝心の、昭和の64事件の警察の失態を14年間も隠蔽してきた事を、新聞記事でチラっと見せるのではなく、やりたい放題だった上層部が記者会見で頭下げるところを映さなきゃ、スカッとしないでしょ。
演出でハッキリ見せて欲しかった!

前後2部構成にした割には、間延びしただけの様な気がする。
全体的に職場の人間関係が息苦しくて、もっと濃密だったNHK版の方が好きでした。
事件の決着の着け方も、全体的な締め方も、NHKの方が良かったです。
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