こういうストーリーだったことを完全に失念していた。
とはいえ主題が親娘関係なのか、昭和64年なのか、後半ばたついていた感も否めない。
「小さな棺」とは、「車のトランク」でもあり、「昭和64年」でもあったのだろう。
人間の前進には過去の清算が必要なのだという作者の強い思いが込められていたのだと思う。
昭和64年、自分は当時広告代理店で働いており、天皇崩御のタイミングと黒枠お悔み広告の段取りでいつも「待機」していたことを思い出した。
観る人それぞれに自分の「小さな棺」の存在を投げかけ、その精算は出来たのかと問いかけられる作品でした。
※しかし記者連中はゴキブリどころかもう立派なヤクザとして描かれており失笑でした。