彼方

仁義なき戦い 頂上作戦の彼方のレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)
3.6
前作とは違い、大御所たちの出演シーンは減り、血気盛んな若衆のシーンが多目。最後の広能と武田が交わす言葉の通り、ヤクザ世界の中でも時代が移ろいでいる。幹部たちから威勢がなくなっていくのに対し、さらに増していく山守と打本の狡猾さ。そこの描き方がとにかく見事。
暴力団および暴力が何ももたらさないというメッセージ性とエンタメ性を上手く融合させていて、そこがまた凄いなぁ。
戦後、ヤクザはある意味で不可欠な部分があったが、復興を遂げていく中で次第に淘汰されていく。その様子を1970年代に映画として表現したのは本当に感服。
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