ざわゾンビ

仁義なき戦い 頂上作戦のざわゾンビのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)
4.0
前作から筋となった代理戦争が続き、いよいよ広島ヤクザ抗争も佳境を迎えるシリーズ4作目。

今作でも裏の主役は山守(金子信雄)。
…今作でも、というより、全編通してこの人になるんかな笑
自己保身にかけては右に出る者がいない、見方によれば最強のラスボス。
"仁義なき戦い"の象徴的な存在ですね。

武田(小林旭)と広能(菅原文太)の抗争にも口出し手を出し、しかし、自分の手は決して汚さない。
切れ者の2人をもってしても追い詰める事の出来ない、そんな次元。

さて、本作では戦後動乱も落ち着きを見せ始め、市民はヤクザを敵視し、また、抗争に巻き込まれる一般人被害が増加。
そういった民意や被害を前に、遂に警察が重い腰を上げ、介入が始まる。

零細ヤクザ広能組の明日は…
どっちだ…!

刃を交えていた広能&武田の邂逅シーンで、一作目の広能&坂井の鉄ちゃん(松方弘樹)のホテル〜車中の会話シーンを思い出した。

1〜3作目程の疾走感はないものの、これもホントいい作品。
笠原和夫の脚本はここまで。
グッジョブでした。