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眠りの森~新参者・加賀恭一郎~の都部のレビュー・感想・評価

2.9
NYロケを交えた一作だが事件内容の規模感と舞台設定が噛み合っていない印象の方が強く、妙に複雑化したプロットを魅せる演出なども力不足であると感じた。とはいえバレリーナを巡る終盤の展開の構図の非業な美しさは嫌いではなくシーン単位を切り取ると良い部分もある。
過去編ということで捜査一課だった頃の加賀とベテラン所轄刑事のコンビ感は十全に掘り下げられており、加賀恭一郎の恋愛沙汰を潔くスッパリとカットしてこちらに尽力しているのは悪くない判断である(とはいえそれ故にラストの展開の味わいを落としている面もあるので良し悪しである)。
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