ゴダールが初期の比較的わかりやすい所から霧の向こう(笑)へ行ってしまう途中あたりの作品。「田舎に行く途中で色々ありすぎた」程度でしか書き表せない飛躍ありすぎるストーリーはとりあえず置いといてw、まともな人が誰一人いない妙な世界観、思わず音量絞りたくなるノイズの洪水、いつ終わるともわからない不快感満載の超長回し、そしてあれ食べちゃうのか...とかいちいち五感に(悪い意味で)降りかかってくる鋭利な感性の破片だけは鑑賞後もしばらく心に刺さったまま抜けず、ゴダールという人にしてやられたな感ばかりが残って悔しい。
