衰え知らずの沖田監督ゆる爆コメディ
完全に「不完全」、狙った「素人感」
それは沖田監督の映画に至っては今に始まった事ではないけれど「家族を持つ人にはいつか必ず訪れる問題」が、見事に「ゆる爆」空気に包み込まれ、とんでもない愛おしさが溢れだすという化学反応を目撃してしまった♩
重いテーマでも5分に1回はクスクスさせてくれる沖田監督
冒頭の吹奏楽の時点で、あたしゃもうすでに鷲掴みにされ
柄本明の一字一句にクスクスしっぱなし
いやいや、この人死にかけてるんやでっ!!!
この何とも言えん「おばちゃん」的な感じ♪
それでいて、普段は離れてお互いそれなりに生きている家族のそれぞれが、「死」という避けては通れない一大事を前に、ちょっと真剣に人生を考えてみる、お互いを思ってみる、そういう誠実さがとにかく活きてるな〜と
ま、とにかく
病床に伏してもドンピシャなツッコミを放つ柄本明!
とりあえず、かっぱ寿司行こー!
自分の親が「そうなった」時の事なんか考えた事もないけど、うん、たぶん自分もこんなんなんやろな〜と、ちょっと考えてもーたな〜…
何かを取り戻そうとする気持ちとか
素直になれたりとか
照れ隠しとか…
そういう、いざ!って時の家族の心情が肝になるお話だけに、沖田ワールドの「ゆる爆さ」に救われるっていう一面もあって、ほっこりあったかくなる映画だった