Hoshiduru

モヒカン故郷に帰るのHoshiduruのレビュー・感想・評価

モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)
4.0
柄本明が本当に死んじゃうんじゃないかってずっとこわくて泣きそうだった…!

ずーっとずーっと柄本明は生きていると信じていた気がして、だから、ガンが発覚したとき、私まで声を失いそうになった。家族にガンが見つかったときも、私はきっと同じ反応をするだろう。

弱っちまった親に孝行したいと思う息子のいじらしさと、その息子の期待に応えてしまう親の偉大さ、とそのまたいじらしさ…
モヒカンから色が抜けていくごとに、柄本明から生気が抜けていく気がした。

少しずつ、少しずつ死に向かって歩いていく中で、素敵なことはいっぱいあって、いつの人生だってそうだと信じたいけれど、それでも、自分の人生からなにかが退場することは許せない

勝手に死にゆくと思っててごめんなさい。彼は最後まで、指の一本一本まで、生きてた。
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