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父を探してのAoのレビュー・感想・評価

父を探して(2013年製作の映画)
4.1
絵本のようなクレヨンや水彩絵の具で描いたタッチの優しい世界。
鮮やかで綺麗な色で、どこか懐かしく儚い感じな印象を受けました。

絵の雰囲気は『はらぺこあおむし』の色彩と『ニャッキ』笑
わかる人は幼少期似たものを見て育ったと思います(*´ω`*)


あぁ
なんでしょう。
もの凄い色々なメッセージを感じました。

ちょっとネタバレです。
出稼ぎに出てしまった父を探しに旅する少年のお話し。

父の残した『笛の音』を頼りに追いかけますが、その先々で自分の知らない世界が開けていきます。
最初は少年の冒険心や視点からなのでわくわくが多いと思っていましたが、都会は危険がいっぱい。
描写が素晴らしく、機関車はキセルを吸って煙をふかしますし、車が近くをすれ違う音の恐さ。
兎に角子供の視界、目線を意識した作りになってます。

空飛ぶ都市(自分とは住む世界の違う富裕層を表現してるのかな)の存在とかを見てると空想や、現実とは別世界の作り物の世界とも思いますが、、、
先々で出会ったおじいちゃんと青年。
このおじいちゃんが再登場した時は、
ふぁっ‼︎‼︎⁉︎Σ(゚д゚lll)
ってなりました。

エンディングに向かって自然と儚さが溢れてきますが、最後の最後で希望というか、前向きというか、人生というものについてやんわりと伝えたいものがあるのかなぁと。

描写に対する伏線が多くてびっくりしました。
全体的に同じ様な模様が連なる万華鏡的な表現が大ヒントです。(*´ω`*)
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