父を探しての作品情報・感想・評価 - 4ページ目

「父を探して」に投稿された感想・評価

じゅんP

じゅんPの感想・評価

3.8
きしむ歯車 回るファッション
暴力的な消費の凱歌

うえは果てなく こえは止まずに
色を喰い尽くし列をなす

信じる音に手を重ね
不可逆な時間に歩み出す
カラフルで綺麗な絵に見惚れていたら、最後、なんのために生きているんだろうと怖くなった。

疲れ果てて家に帰ってきた青年が、ストックしてある得体の知れないインスタント食品の一つを食べて、テレビの光に照らされながら眠りに落ちるところ。自分が手作業でやっていた仕事を機械に奪われてしまうところ。

肉体労働で稼ぎを得ていた老人が、体を壊し、仕事がなくなるところ。

…私と私の未来じゃん。゚(゚´ω`゚)゚。怖い。
小さいころの家族の思い出と音楽が心を温めてくれることだけが救い。
メキシコを舞台にした「リメンバー・ミー」を鑑賞したので、更に南下して、ブラジルで製作されたアニメである本作をチョイス。第88回アカデミー賞 長編アニメーション賞にもノミネートされた作品で、台詞も字幕も一切無いという、かなり実験的な作品だ。

日本人のアニメに対する反応は、リアル、本物みたい、綺麗、、、といった実写を基準にした評価が多いが、本作はそうした評価を全く寄せ付けない独自性を持つ。クレヨンや色鉛筆を実際に使った作風は、まるで動く絵本であり、この手法にしか持ち得ない説得力を持っている。

都会に出稼ぎに出た父親を、幼い息子が探しに行くというストーリーで、子供視点で見た都会や国際社会の怖さや、戦争への危機感を、他に例を見ないタッチで描き出している。"へのへのもへじ"のような人間の描き方も可愛いが、僕は機械文明をミニマルかつグロテスクに描く手法に強いインパクトを感じた。音楽も良い。
ユウ

ユウの感想・評価

4.5
思っていた映画とは違ったけど優しくて温かい素敵な映画だった。資本主義への批判?音楽良し。心に残る映画であることは間違いない。
Hiccup

Hiccupの感想・評価

4.5
小さな子どもが落書きしたような世界。丸、三角、四角や線一つひとつが、色鮮やかで不思議な世界に変わっていく。

この映画はとてもシンプルに世界観や登場人物が描写されているので、余計ストーリーが深くダイレクトに感じられた。
主人公の少年が旅していくうちに、だんだんと色鮮やかで綺麗だった世界が変化していく様は鳥肌がたった。

この世界はキレイなだけじゃない。とても汚くて悲しい世界でもある。改めてハッと気づかせてくれる作品だった。
ユルふわ系のタッチとは裏腹に、ブラジルが抱える工業化と失業、貧困、森林破壊、都市の人口集中とW杯への批判…と風刺がかなり効いてた作品となってました。

アート系アニメが好きな人には推したい一作☺︎
saki1

saki1の感想・評価

3.4
絵本みたいなカラフルな世界だけれど 明らかに風刺的だったり突然実写が挟まれたり どきっとする場面のあるアニメ
千里

千里の感想・評価

3.9
80分という短な時間で多彩なものが表現されている。
労働者階級、貧困、環境汚染、資本主義…豊かだった世界が一変してしまう様をこのタッチで描いている。
セリフはなくただ綺麗な音楽と環境音のみだけれど、見せ方が絵本のようでやさしい。
もっと早く見とけばよかった…
yoruichi

yoruichiの感想・評価

3.7
単純な絵と豊かな色彩で 絵本を見ているようなほんわかした気分で始まったのだが どんどん不安と切なさでいっぱいになる。ブラジルの独裁国家、過酷な労働、高度成長から起こる汚染などの問題提起アニメ。台詞が無いのと ほぼ同じ顔で描かれているので 明確さは無いが ぼやっとなら理解できる。緩い明るさがあるので ボケっと見ていられると思ったら どっしり重かった。
milk

milkの感想・評価

3.5
まぁまぁ面白かった

セリフというセリフはなく、ほとんど効果音と美しくシンプルな絵で淡々とストーリーが進んでいく。

視聴者の想像力がとても大切で、あまり考えずに映画を観たい人には不向きである。
逆に言うと、視聴する側の受け取りかた次第で一つの映画から百通りの解釈が出来るほど、表現が豊かな映画だと私は考えた。

余裕があれば見て欲しい一本である。