父を探しての作品情報・感想・評価 - 4ページ目

「父を探して」に投稿された感想・評価

出稼ぎに行った父を追う息子の話

色鮮やかな背景と棒人間達と音楽
言葉はほとんどなくなにを喋ってるかも分からないけど感情を読み取るには十分

父を追い田舎町から農家、工場、都会やスラムとブラジルの色々な場所へ行く

幼稚園の頃描いてた絵のような鮮やかな背景に飲み込まれる
小さい頃見てた世界は鮮やかでフワフワしていて無責任だった

どう捉えるかは人によって様々だけどラストが素敵でした
月月

月月の感想・評価

4.0
以前から気になっていた作品
初めてのブラジル産アニメーション

クレヨン、パステル、水彩、コラージュ…様々な表現方法で、子供の絵が動き出したかのようなかわいいキャラクターと鮮やかな色彩に見惚れてると後半でびっくりするタイプの作品だった。「戦場でワルツを」的な…
あと設定は少し違うけど「岸辺のふたり」とも少し似てる気がする

英題の"The Boy and the World"の通り、少年の視点で見た世界の話、ブラジルの現実、一人の人生の縮図。ラストの解釈は無限大。監督はポジティブなメッセージを込めたみたいだけど私は少し切なくなった…

でも世界は色で溢れてる。

(公式HPに上がってるメイキングが割と長くて良いので映画を見た後に見ることをオススメ。楽しそうなクリエーションの現場は本当に羨ましい、参加したい
Shin

Shinの感想・評価

4.2
高畑勲のかぐや姫同様、フルCGのハイパーリアリズムなアニメーション全盛の時代に生み出されたことが凄く嬉しい傑作。
真っ白な画面に豊かな色彩と図形が浮かび上がるように展開される場面の数々が、アニメーションのイリュージョニズムの儚げな美しさをもう一度楽しませてくれる。
いずこ

いずこの感想・評価

3.8
すごく切ない。

幸せは平凡な日常の中にあり、それに変わるものはない。
Masa

Masaの感想・評価

4.0
何度も観たくなる映画。

優しいタッチに美しい色彩の絵と、それにシンクロするように流れる温かくもどこか儚い音楽とが物語を紡いでいきます。

社会問題を想起させる描写がたくさん散りばめられているにもかかわらず重くはならなかった。万人が観れる素晴らしい映画だと思う。
T兵衛

T兵衛の感想・評価

4.6
「O MENINO E O MUNDO:少年と世界」 

アニメーションならではの斬新な映像表現と、まるでディストピアSFを観てるかのごときシニカルで強烈なエコロジーメッセージに驚愕。

ある日、主人公の少年の父親は、出稼ぎ労働者として家を出ていってしまう。少年はそんな父親を探すために旅に出る。そんな彼が旅を通じ目にするのは過酷な労働環境、資本主義による環境破壊、残酷な貧富の差などといった子供の目にはあまりにも刺激の強い哀しい出来事ばかりであった。これらの要素はブラジルの社会問題を色濃く反映している。

スケッチブックにクレヨンや色鉛筆で書かれた様な平面的な空間に、車や建物等の無機質の人工物のみ立体的な描画をされることで異物感が際立っている。棒人間に顔を描いただけと言ってもいい程簡素な人物のデザインは、資本主義の歯車として無個性になった人々を表現している。そんな人々が奏でるカラフルなその人固有の音楽こそが、その人をその人たらしめているのだろう。その対比として都市の人々の奏でる音楽は黒で統一されている。
  
とりあえず今まで観たことないような映像が詰まった作品なので、一見の価値のある一本と言えると思います。
4/22
すごく心に残る、すばらしい作品だった。

絵本のような独特のタッチで描かれる少年や動物、労働者たちはとても生き生きとしているように見えたし、温かさや冷たさ、様々な感情などが観ているこちらに伝わってくる、絶妙なアニメーションだった。

ストーリー自体も、その見せ方も良かった。というかもともとストーリー目当てで観たわけでなかった分、良すぎてびっくりしたぐらい。

人の奏でる音楽が、その人の思いとともにシャボン玉のようなものに視覚化される演出が良かった。
また、この映画を通して、街の喧騒や、生活音などもある意味音楽であること、私たちの日常が音楽にあふれていることを、再認識させられた。

何度も見返したくなる作品だった。

6/28追記
久しぶりに見返して、あらためて、本当に素晴らしい作品だと感じた。

まず1つ1つの表現のアイデアがすばらしいし、見れば見るほど発見がある。絵の美しさも身にしみてくる。

社会や政治、環境に対する問題意識について、メッセージそのものだけでなく、繰り返しになるが、その表現の仕方がやはりすばらしい。特にデモ行進の人々と軍隊がそれぞれ作り出した鳥が、空で戦うシーンは圧巻。
それでいて、話の主題は、あくまでひとりの少年の旅に置かれていて、少年は、物語の主人公であると同時に、体験したことをわたしたちに伝えてくれる、語り手として機能している。ちっぽけなひとりの視点から、大きな世界を語っているのがすごい。
さらに、ラストを踏まえると、その語り手である少年と、語られる側である老人や青年がリンクしてくることになるわけで、
要するに、話の構造がむちゃくちゃおもしろいことになっている。

子供が主人公だからといって、お気楽なハッピーエンドになっているわけではないし、逆に、シリアスな問題を扱うあまり、悲劇的になりすぎているわけでもない。
希望と絶望のバランスがすごくいい。

ラストの展開は、もうそれだけで自分が名作認定してしまうぐらいにすばらしかったし、終わったときの余韻がよすぎて「うわあ〜〜〜!!」ってなった。

最後に、ここまで心底「この作品に出会えてよかった」と思えるものは今までなかなかなかった。作ってくれてありがとう。
けた

けたの感想・評価

3.3
 過ぎ去った時間は2度と戻ってこない。

 村で暮らす一人の子供がいた。その村は見るもの全てが色鮮やかで輝いていて、活気に満ち溢れている。ある日、子供の父親は汽車に乗って街に出稼ぎに行ってしまう。何日経っても戻ってこない父親を、子供は探しに行くことにした。

 切り紙や様々な画材を使用して描かれる素晴らしいアニメーションは、子供からみた世界を表し、そして子供と観客は、「子供の目」を通して「実際の世界」を知ってゆく。街は軍事政権がはびこり、むせ返るくらいの広告にあふれていた。流れる音楽までなんだか汚い音に聴こえるな。子供は容赦無く突き刺さる現実を無邪気な目で変換しながら旅を続ける。

 人生、山あり谷ありだけど、今を頑張り続けよう。というメッセージがあるのじゃないかな、と思った。これはアニメではなく一人の人間の記録映画だ、と言った方がいいのかもしれません。「子供と世界」という原題。観終わった後「子供の目」をいつのまにか無くしてしまっていることに気づいてしまいました。
 
coma

comaの感想・評価

4.5
音楽が良い。アニメもかっこいい。社会批判も、少年の視点を通すことによってごくごく自然な感じ。
そして終わってからも、あのメロディを思い出す。
全編セリフ無しなのに伝わってくる。
悲しさ、嬉しさ、怖さ、楽しさ…。

子どもが描いたような落書きのような絵の温かな雰囲気が良い。

音楽も耳に残る。

社会問題を扱った大人向けアニメだった。