てっぽ

アナーキーのてっぽのレビュー・感想・評価

アナーキー(2008年製作の映画)
3.5
音楽好きな幼なじみの5人が組んだパンクバンドがイーストウエストでグランプリを取り、下積みもほとんどなくメジャーからアルバムを出し、暴走族や不良の代弁者となってしまった。
そういった事をよそに当人らは英国でクラッシュと出会い、本場のパンクロックに触れ、ダブを駆使した作品を作ったり、次第にその音楽性が幅広くなったり、メッセージが間接的な表現に変わり、ファンとのギャップを生む…。
その辺の過程がメンバーの話であらわになっている…。
個人的に思うのはあまり表に出てなかったコバンが意外と喋ってて核心を突くような発言している。
そういや初期には5人で楽曲は作っていたのに、中後期では茂が詩、伸一が曲って構図になって、マリの居場所がない…。
その末の凶行なのか?

私的な話だが、中1の頃…襖一枚隔てた兄貴の部屋からはアナーキーに永ちゃん、ショーケン、柳ジョージなんかが聞こえてきた。
あの時代の雰囲気が蘇ってしまった。

アナーキーはパンクかどうか?
いろいろなアーティストが答えているけど、アナーキーと言うか仲野茂は日本語のロックを体現している数少ないアーティストだと思う。
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