コーディー

ガール・ライク・ハーのコーディーのレビュー・感想・評価

ガール・ライク・ハー(2015年製作の映画)
4.4
これはなかなか見応えありました〜
モキュメンタリー映画として〝いじめ〟の実態に表面的ではなく、かなり迫った内容なので被害者、加害者共にその心への寄り添い具合がかなりリアル。役者さんの演技もドキュメンタリーかと見紛うほどに迫真。そのためかなりツライ。

あるアメリカの高校に通う女子高生ジェシカは高校の人気者エイブリーから執拗なイジメを受けていた。唯一の親友であるブライアンはその一部始終を盗撮して記録することをジェシカに勧める。。。

冒頭から大量のクスリを服用して意識不明になるジェシカの姿から始まる。インタビューや記録映像をもとに実態を紐解いていく感じやけどイジメを目撃していた生徒達の証言に加え、加害者エイブリーに密着取材していく作りは新鮮。エイブリーは加害者で悪やけど彼女が抱える闇にも焦点を当てていて愚かな行為に走る要因に迫っている。
イジメ撲滅を訴えたところで学校はおろか社会に出ても無くなるもんじゃないし、この映画もそこを伝えるのではなく、些細なことや環境により生まれる悪意の醜さ、取り返しのつかない過ちなどを描いてた気がする。
まあこれすらもキレイ事っていう見方もあったり、これ観ても何も感じない悪魔は何も変わらんかもしれんけどそれを言っちゃあお終いやし、狂いそうな歯車にザワザワ何かを感じるってだけでも意味あるかも。

90分でよくまとまった脚本やエイブリーを演じたヘイリー・キングの熱演などホントよくできてた。これネトフリでしか観れないなのかな〜もったいない!