矢吹健を称える会

いろはにほへとの矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

いろはにほへと(1960年製作の映画)
3.2
 伊藤雄之助の顔面映画。佐田啓二や宮口精二が何千万という円を動かしている中、うっかり買っちゃったテレビを返品したり、妹からの借金をはねのけたり、連れ込み宿からこそこそ脱出したりする伊藤雄之助のしょうもなさが素晴らしい。ただ、同じく佐田啓二が悪役を演じた『最後の切札』に比べると、膚に迫る感覚がないという感じがする。佐田啓二がラーメン食べるシーンには哀感がある。